Asia-Pacific EHSサービス

アジア太平洋は、世界で最も多様性に富んだ地域の1つであり、中国から小さな太平洋諸国まで、様々な国が存在しています。また、日本、オーストラリア、韓国などの先進国から、東ティモールやバングラデシュなどの最貧途上国まで、国情も様々です。

欧米に拠点を置く多国籍企業のお客様や政府関連機関のお客様でさえも、アジア市場とのコミュニケーションに大きな隔たりを感じることが多々ありますが、これは、単なる言葉の壁だけではなく、法規制及び政府の規制措置に対する考え方の違いにも起因しいると当社は考えています。 アジア市場及び社内外のアジア地域専門家からこれまで蓄積してきた幅広い経験により、当社では、お客様がコンプライアンス (法令遵守) と効率的な事業の双方を実現できるようお手伝いしています。


北アジア

大中華圏

今日、大中華圏 (ここでは香港を含む中国本土) なしに北アジアを語ることは不可能です。その市場は、12億の人口、急成長する経済、そして途上国としては最大の海外直接投資 (FDI) 受領額を誇っています (2001年の投資契約額は691.6億米ドル)。 国際貿易の観点では、中国企業からの輸出は、2002年だけでも27.6%増加しており、中国全体の輸出成長の要因にもなっています。2002年の中国における輸出の52%が外資系製造企業によるものであり、中国の輸出における外資系企業が重要な役割を果たしているといえます。 また、中国の全輸出の42.1%が加工貿易を営む外資系企業によるもので、外資系製造企業が中国を世界の工場へと変貌させたことを証明しています。

この魅力的な市場で、EHS法規制は、どのような発展をみせているのでしょうか。 中国市場では、急速な成長と同様に法規制も急速に強化されつつあるようです。

日本

日本は、世界第2位の経済大国であり、その人口は1億人を超え、先進技術、そして均一な市場を有しています。 他の先進諸国同様に、日本でも、製品に関連した一連の法規制が施行されています (容器包装、製品設計、化学物質の制限、エネルギー効率要件を含む拡大生産者責任など)。 特に、日本は、産業界における3R (リデュース・リユース・リサイクル) 政策を推進しています。

台湾及び韓国

台湾及び韓国は、それぞれ人口2300万及び4880万の市場を誇る新興工業経済地域です。 2002年に両国は拡大生産者責任制度を導入し、 ヨーロッパ諸国同様、製品だけでなく産業活動に対する法規制にも重点を置いています。

東南アジア

ASEAN (東南アジア諸国連合) 地域は、全体の人口が約5億人で、総面積は450万平方キロメートル、国内総生産 (GDP)合計は7370億米ドルであり、総貿易額は7200億米ドルです。この地域の主な環境・衛生・安全 (EHS) 問題には、越境煙霧公害、持続可能な都市、自然保護、海岸及び海洋の汚染、総合水資源管理などが挙げられます。また、児童労働及び労働者の住居と保護に関する社会的責任は、この地域で事業を行う多くの企業の関心事となっています。

太平洋 - オーストラリア及びニュージーランド

南太平洋地域の主な先進国は、オーストラリアとニュージーランドです。 両国は、環境・衛生・安全 (EHS) 法規制のモデル国とみなされることが多分にあります。

世界第6位の人口を擁するオーストラリアは、卓越した経済国として認識されれています。 オーストラリアは、連邦政府、6つの州、そして3つの特別地域からなり、 人口2千万の大半は東海岸に居住しています。 主な産業は、鉱業、産業用機械、輸送用機械、食品加工、化学、鉄鋼です。 環境及び労働安全衛生は、全国規模で包括的に規制されていますが、その仕組みは州ごとに異なります。

ニュージーランドは、イギリスとほぼ同様の形状・面積の国土で、人口はわずか4百万人、 美しく多様な景観と「クリーンかつグリーン」なイメージで広く知られています。 1991年施行の資源管理法 (Resource Management Act 1991) に基づき、環境法規制コンプライアンスも適切に実施されており、環境に著しい影響を及ぼす可能性のある活動には資源利用同意 (resource consent) 許可が必要となります。 広域及び地方の自治体は、この法律を執行し、各地域独自の規則を策定、適用する責任を負っています。

南アジア

南アジアは、環境・衛生・安全 (EHS) の観点からみると、アジア太平洋地域のうち最も規制が弱い地域の1つと考えられています。

しかし、EHS法規制が欠如しているからといって、環境上の重大な違反行為が罰せられないというわけではありません。 飲料水の確保は、インドでは深刻な問題であり、砒素、その他の物質による地下水汚染は、現在も継続して悪化の一途をたどっています。

議論の余地はありますが、パキスタンは、アジア太平洋地域で最もEHS法規制が少ない国の1つであり、過去十年間、ほとんど進展がみられません。 近年、導入された法規制としては、産業・事業者を対象とした、大気排出及び排水に関する測定・監視及び報告の要件などがあります。

インド

インドの人口は11億人を超え、現在も世界で最も急激な増加を続けており、もはや無視できないほどの経済規模を呈しています。 インドの主産業は鉄鋼、エンジニアリング、機械製造、繊維、ソフトウェア、電子機器、通信機器です。 環境法令は、国家レベルで策定され、州レベルで施行されている一方、安全衛生法令は、国の法の枠組みに基づき、主に州レベルで策定されています。 インドは、環境に関する潜在的な問題を多く抱えており、安全衛生問題に関しては国際的な注目も浴びているため、これらの業種に対する法規制は強化されつつあります。