顧客からのお問い合わせより前に、コンプライアンスに関する質問の答えを知ることが可能に

お客様の課題

スピンネーカー社も、化学物質を使用する多数の製造企業と同様に、複雑な規制環境の中で事業を行っています。特殊な 粘着剤を使用したロールラベルおよびシート製品のメーカーとして取り扱う粘着剤、紙、フィルム、表面基材など、多くの原材料の主成分に化学物質を使用しているためです。

そこで必要不可欠となるのが、製品に関する規制の最新動向を絶えず把握し続けることであり、この業務は技術担当部長 チャーリー・ポロック氏の管轄となります。プロセス開発および、印刷業者や加工業者などの顧客別に提供する技術サービスの監督もポロック氏の担当です。顧客の多くは、清掃業、化粧品、飲料、パーソナルケア製品といった消費財製造企業や小売企業。コンプライアンスのニーズも複雑です。

同社は、情報の更新速度と高品質な技術サービスの提供で 業界をリードしています。その最前線で顧客の要望に応えているのが、技術コンサルタントのマルレーネ・シュミット氏です。 シュミット氏はスピンネーカー社の使用原材料について、世界中の様々な規制に対する準拠状況など、顧客から寄せられる規制に関連した質問に、毎月30件以上回答しています。また、新しい法律の公布時や、REACH、カリフォルニア州プロポジション65等の関連規制が改訂•更新される際には、販売会社や原材料サプライヤーに特定の懸念物質に関する連絡を先んじて行ってもいます。

スピンネーカー社は、以下の目的のために、必要なコンプライアンス情報を常に把握し続けようとしています。
● 常顧客のニーズを将来的にも満たし続ける。
● 顧客からの質問に対して迅速に対応する。
（ターンアラウンドタイム（処理開始から完了まで）の基準を24時間以内とする。）
● 新しい法律の施行による確認・質問の増加に備える。
● 新製品の開発において、規制対象となる化学物質の使用を避ける。

スピンネーカー社は、Chemical Watchを利用することで、いかに優位性を確保しているか

ポロック氏によれば、スピンネーカー社ではChemical Watchのニュース&インサイトメンバーシップを利用することにより、「顧客から質問を寄せられる前に情報を得ることで、先んじた対策がとれる」よう体制を整えています。

同氏にはさらに、「Chemical Watchによって、特定の化学物質が現在どのような状況であるかを把握することができます。また、その物質が審査中であるか、近い将来、高懸念物質となる可能性があるかどうかも調査することができます」とコメントをしています。

最新の規制情報があらばこそ、スピンネーカー社はサプライヤーが動く前に連絡し、たとえばその原材料がサプライチェーン内で及ぼすであろう悪影響を理解している旨を証明するための文書の書面での提出を求めることもできます。

最近の例を挙げますと、スピンネーカー社は、ニューヨーク州の有害化学物質リストの作成を事前に知り、前もって備えることができました。シュミット氏はその経緯を次のように説明します。「カリフォルニア州プロポジション65のリストは膨大で、しかも更新され続けています。あるとき、ニューヨーク州も独自の懸念化学物質リストを検討しているという情報が流れました。」

「そこで、Chemical Watchで調べてみたところ、その法律に関する情報を見つけることができました。ニューヨーク州のウェブサイトを見てみても、当時は見つけることが困難だったにもかかわらず、です。」

「私は提案事項、収録を検討されている化学物質、開始日や最終期日などを含む法案についての記事を読むことができました。リストは確定されたものではありませんが、これらの情報は検討を行う上で良い出発点となりました。」

● スピンネーカー社はChemical WatchのNews& Insight会員となることで、顧客からの問い合わせに24時間以内に回答するという目標を95%達成しています。

● 顧客の要求する原材料がコンプライアンス要件と完全に一致していない場合でも、スピンネーカー社は製品およびコンプライアンスに関する知識を活用して、適切に対応するためのソリューションを提示できます。