Ehhesaソリューションの費用対効果調査

Enhesaは外部コンサルティング会社を採用して、2025年初頭にEnhesaの包括的なEHSソリューションの費用対効果(ROI)に関する調査を実施しました。本稿ではその調査結果の概要を紹介します。

by Hiromi Tasaki

ROI調査背景

2025年初頭に、Enhesaはグローバルコンサルティング会社に独立した調査を依頼しました。目的は、EHSコンプライアンス、企業文化、および成果に責任を持つ個人やチームを支援する上でEnhesa EHSインテリジェンスの主な利点を理解することでした。また、企業のEHSコンプライアンスに対してEnhesaソリューションのようにグローバルに標準化されたアプローチを通じて何が達成できるかを理解することも目的の一つでした。これらを明確にすることにより、Enhesaはさらに的確にお客様のニーズに応えていきたいと考えました。

本調査では、100人以上のアンケート回答を基にフレームワークを設定し、その後、EHS、法務、および財務のリーダーとの詳細なインタビューを実施して情報を補完しました。結果としてさまざまな産業セクターおよび地域にわたる代表的な見解を獲得することができました。

調査は以下の内容で構成されました。

  • 100人以上のアンケート調査回答者からのベースラインフレームワークの作成と、さまざまな産業セクターおよび地域にわたるEHS、法務、および財務リーダーとの詳細なインタビュー
  • 以下の4つの主要テーマに関連するEnhesaのハード面およびソフト面の利点を聞き取りにより収集
      1. コンプライアンスチームの成果の向上
      2. サプライヤーの統合によるコスト削減
      3. コンプライアンス違反のコスト削減
      4. ステークホルダーからの信頼の向上

調査結果の概要

各テーマ別の調査結果の概要は以下の通りです。

1.コンプライアンスチームの成果の向上

Enhesaの活用により、コンプライアンスチームの成果及び効率が15~20%向上したという調査結果が得られました。法規制データの検索、追跡と管理は非常に時間がかかる作業です。多くの顧客は以下の課題を挙げていました。

  • データの検索に時間がかかる
  • エクセルによるマニュアルでのデータ追跡
  • KPI報告に費やされる時間
  • 規制の可視性の欠如

Enhesaのソリューションはこれらの課題を克服するのに役立っています。

 

2.サプライヤーの統合によるコスト削減

国・地域ごとにバラバラのサプライヤーを採用するのに比べ、グローバルでEnhesaに統合することによるコスト削減率は25~30%という結果が得られました。各現地サイトが異なる方法でコンプライアンスを管理しているため、プロバイダーの高コストが企業の支出に大きな影響を与えています。これには、サイトごとに異なるITソリューション、データ管理方法、ローカルコンサルタントの採用などが含まれます。このような状況では、企業はコンプライアンス管理の標準化と効率化を図ることが困難です。EnhesaのEHSインテリジェンスソリューションは、ワンストップで企業全体のEHSコンプライアンス管理を実現します。

 

3.コンプライアンス違反コストの削減

EHS規制違反の罰則は各地で年々厳格化されており、違反の際のコストは増大しています。調査では、Enhesa活用によりこれらを10%程度削減できたという結果が得られました。実際、企業は毎年、多額の費用を罰金、是正措置、そして過剰な保険料に充てています。コンプライアンス違反の真のコストは、従業員のモチベーションの低下、訴訟、名声リスク、不買運動など多様な要素を検討しなければならず、操業や生産性に大きな影響を与える可能性があります。違反の真のコストの算定は本調査の対象範囲外ですが、変革を推進しようとするEHSリーダーは、これらをビジネスケースとして算定し社内の推進材料とすることができます。

クライアントがEnhesaを使用してコンプライアンス違反のコストを削減した要因として挙げたのは主に以下の点です。

  • コンプライアンス違反と罰金に関連するコストの削減
  • 保険料の節約
  • 怪我の減少
  • 法的費用(訴訟、弁護士費用など)の削減

 

4.ステークホルダーからの信頼の向上

内外のステークホルダーからの信頼性の向上については、調査対象とした管理職層の企業のコンプライアンス状況やリスク管理、ガバナンスプロセスは、内部および外部のステークホルダーに影響を与えます。これを正しく行うことで信頼と自信が維持されますが、失敗すると従業員、顧客、サプライヤー、投資家に悪影響を及ぼします。

クライアントがEnhesaを使用して信頼と評判を向上させた要因として挙げた点は以下の通りです。

  • コンプライアンスに向けた努力をステークホルダーや規制当局から認知されるようになった
  • 新しいビジネスや投資を引き付けるための優先パートナーになると認識されるようになった
  • 経営陣や外部関係者からの信頼が増した
  • ブランドの評判と投資家からの信頼性が向上した
  • サプライチェーン全体での透明性とコミュニケーションが向上した

企業の特性

上述のように、4つのテーマについて、Enhesaのメリットが明らかになりました。しかしながら、Enhesaの導入による財務効果は、企業のEHSの管理手法(中央集権型~地方分散型の程度)、業界、規模によって異なります。対象企業の属性と回答を分析した結果、得られるROIは、製造業(あらゆる業種)などの高リスク業種、地域的なアプローチではなくグローバルな導入(たとえ時間をかけてでも)、そしてトップダウンの指示によって、最大になることがわかりました。とはいえ、製造業以外の組織でEnhesaを単一の地域のみで導入した場合でも、少なくとも2倍のROIが得られることがわかっています。

 

まとめ

本調査は著名な外部機関により、独立した形式で実施されました。Enhesaのソリューションは、企業のEHSパフォーマンスを向上させるだけでなく、お客様の費用対効果の向上にも貢献することが明らかになりました。特に顕著なのが、100%の調査対象の管理層が、「Enhesaを導入してステークホルダーからの信頼が向上した」と回答している点です。ステークホルダーからの信頼は、サステナブルな企業として、常に維持し、向上させるべき要素です。現在EHS・サステナビリティのグローバル管理をどう進めるべきか頭を悩ませているリーダーの方は多いと思います。そのような企業が、現状でかかっている総コストと効率を精査し、Enhesaというワンストップグローバルソリューションを検討するきっかけとしていただけると幸いです。

 

なお、詳細な結果はこちらの電子書籍(英文)をご覧ください。

 

Enhesaでは、ROIについてウェビナーを開催しました。

ROIウェビナーはこちら

無料デモはこちらからお申し込みください。

無料デモはこちらからお申し込みください。